歯周病治療について
歯を失うことになる前に
歯周病は、プラークに生息している細菌によって歯肉の腫れや出血など、歯周組織に炎症が起き、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。大人の約80%が歯周病にかかっているといわれ、歯を失う原因として多くの割合を占めています。
痛みがないため気づきにくく、気づいたときには歯周病がかなり進行していることがほとんどですので注意が必要です。
定期的に検診を受けて早期発見・早期治療を行うことが大切です。
歯周病の症状
- 歯がグラグラする
- 出血がある
- 口の中がネバネバする
- 膿が出てくる
- 歯肉が腫れている
- 歯がしみる
ご自分には今、何本の歯があるのか分かりますか?
本来、成人の歯は抜けない限り、親知らずがない状態で28本あります。
下の表は、年代ごとに失ってしまう歯の平均本数と成人の方が歯を失う主な原因を表しています。
年代別失う歯の平均本数
成人が歯を失う主な原因
歯周病治療
ブラッシング指導
歯周病の原因はプラークなので、毎日のブラッシングで大きく変わります。歯ブラシの選び方や、磨きにくい所の磨き方などをアドバイスしていきます。
歯石除去
歯周病の原因である歯石は普段の歯磨きでは除去することが難しいのでプロによるクリーニングが必要になります。
当院では、患者さま一人ひとりの口腔内の状態に合わせてSC、SRP、PCurと いう方法を行っています。
歯周内科
モニターを用いた顕微鏡検査によりお口の細菌の種類や数などを検査し、その細菌に合うお薬や歯磨き粉を用いて行う治療法です。
モニターを利用する為、細菌を観察し治療前後の評価もできます。
今までは、レントゲン検査のみで症状が起きてから判断していましたが、顕微鏡検査により、症状が起こる前に判断できるようになりました。
歯周外科
症状が進行してしまい、専用の器具でも歯石やプラークに届かない場合は、外科手術を行います。歯肉を切開し、奥深くにある歯石を除去していきます。