
親知らずについては、抜くタイミングが分からず、そのまま放置してしまう方も少なくありません。親知らずは必ずしも全員が同じタイミングで抜くわけではなく、いつ抜くべきかは人によって異なります。
ただし、放置することでトラブルにつながりやすいケースや、抜歯に適した時期というものは確かに存在します。
ここでは、親知らずをいつ抜くべきかという考え方と、抜歯のタイミングについて、分かりやすく解説します。
目次
■親知らずはいつ抜くべき?
◎基本的には状態によって判断する
親知らずは、必ず抜かなければならない歯ではありません。まっすぐ生えていて、噛み合わせがきちんとしており、清掃もしっかりできている場合は、無理に抜かず経過観察となることもあります。
一方で、斜めや横向きに生えている親知らず、歯肉に一部だけ埋まっている親知らずは、将来的に炎症や痛みを起こしやすく、抜歯が検討されることが多くなります。
そのため親知らずはいつ抜くべきかという問いに対しては、まず現在の生え方や周囲への影響を確認することが重要です。
◎年齢によっても判断が変わる
親知らずをいつ抜くかは、年齢によっても考え方が変わります。一般的に、若い年代のほうが骨がやわらかく、抜歯後の回復も早い傾向があります。
そのため、将来的にトラブルが起こる可能性が高いと判断された場合は、症状が出る前の抜歯がすすめられることもあります。
年齢を重ねるにつれて骨が硬くなり、抜歯の負担が大きくなる場合もありますが「今は痛くないから」と長期間放置することが、必ずしも良い選択とは限らないのです。
■親知らずを抜くタイミングの目安
◎痛みや腫れを繰り返している場合
親知らずの周囲が何度も腫れたり、痛みを繰り返したりしている場合は、抜歯を検討するタイミングといえます。
一時的に症状が治まっても、根本的な原因が解消されていない限り、再発する可能性が高いためです。
◎手前の歯に影響が出ている場合
親知らずが原因で、手前の歯がむし歯になったり、歯肉が炎症を起こしたりしているケースもあります。このような場合、親知らずを残すことで、健康な歯まで失うリスクが高くなるため、早めの抜歯がすすめられることがあります。
◎矯正治療や将来の治療を見据える場合
歯並びや噛み合わせへの影響が懸念される場合や、将来的に矯正治療を予定している場合も、親知らずを抜くタイミングとして検討されます。後から抜歯が必要になると、治療計画に影響が出ることもあるためです。
■妊娠前に親知らずを抜いておくのがおすすめな理由
◎妊娠中は抜歯の制限が多くなる
女性の場合、妊娠中はレントゲン撮影や使用できる薬剤に制限があり、親知らずの抜歯が難しくなる場合があります。特に、炎症を伴う抜歯は、妊娠中には避けたい処置のひとつです。
妊娠中に親知らずが腫れたり痛んだりすると、十分な治療ができず、つらい状態を我慢しなければならないことがあります。
そのため、将来的に妊娠を考えている方は、妊娠前の比較的落ち着いた時期に親知らずを抜いておくことで、安心して妊娠期間を過ごしやすくなります。
妊娠中の親知らず抜歯については、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶妊娠中に親知らずが痛い…!|妊娠中に親知らずの抜歯ってできるの?
【親知らずは「いつ抜くか」を相談することが大切】
親知らずをいつ抜くべきかというタイミングについて、絶対的な正解はありません。しかし、生え方や年齢、将来のライフイベントによって、適切なタイミングは変わります。
親知らずで悩んでいる方は、痛みが出てから判断するのではなく、歯科医院で状態を確認し、将来を見据えたタイミングを相談することが大切です。早めに判断しておくことで、不要なトラブルを防ぎやすくなります。




